PLATYCERIUM GUIDE
ビカクシダの育て方
水やり・置き場所・冬越しの基本
鹿の角のように広がる個性的な葉姿が魅力のビカクシダ。コウモリランの名前でも流通し、板付けや吊り下げなど、一般的な鉢植えの観葉植物とは違った飾り方を楽しめる植物です。一方で、貯水葉と胞子葉という特徴的な葉を持ち、水やりや置き場所にも少し独特な管理ポイントがあります。このページでは、観葉植物専門店cocohaが、ビカクシダの置き場所、水やり、冬越し、肥料、板付け・鉢植えの管理、貯水葉や胞子葉の特徴、不調時に確認したいポイントまでわかりやすく解説します。
01 / ABOUT PLATYCERIUM
ビカクシダとは
ビカクシダは、樹木などに着生して育つシダ植物の仲間です。鹿の角のように広がる独特な葉姿から「ビカクシダ」と呼ばれ、「コウモリラン」の名前でも親しまれています。
一般的な観葉植物のように土へ植えるだけでなく、水苔などを使って板へ着生させたり、吊り下げて飾ったりできることも大きな魅力です。
種類によって葉の大きさや形、生育の仕方に違いがありますが、基本的には適度な明るさと風通しを確保し、根や水苔が常に湿ったままにならないよう管理することがポイントです。
02 / TWO TYPES OF FRONDS
貯水葉と胞子葉の違い
ビカクシダには、形や役割の異なる大きく2種類の葉があります。それぞれを理解しておくと、育てている途中の変化を判断しやすくなります。
貯水葉
株元を覆うように広がる葉が貯水葉です。新しい貯水葉は緑色ですが、時間が経つと茶色く変化します。茶色くなった貯水葉は必ずしも枯れて不要になったわけではなく、株を覆う役割を続けているため、基本的には無理に剥がさず残しておきます。
胞子葉
外側へ伸び、種類によって鹿の角のように分岐する葉が胞子葉です。成熟すると葉の裏側に胞子をつけることがあります。
葉の裏に茶色い部分が見えても、すぐ病気や汚れとは限りません。成熟した胞子葉にできる胞子である場合もあるため、葉の状態全体を確認して判断します。
03 / LIGHT & PLACE
ビカクシダの置き場所と日当たり
室内では、窓から適度な光が入る明るい場所を基本に管理します。暗い場所に長期間置くと生育が弱くなり、新しい葉が出にくくなることがあります。
一方で、室内で育てていた株を急に強い直射日光へ当てると、葉が傷むことがあります。強い光へ移動する場合は、環境を急激に変えず徐々に慣らします。
ビカクシダでは明るさだけでなく風通しも重要です。水やり後に水苔や株元が長時間蒸れた状態にならないよう、空気が適度に動く場所を選びます。
室内の置き場所について詳しく確認したい方は、観葉植物の置き場所ガイドも参考にしてください。
04 / WATERING
ビカクシダの水やり
ビカクシダの水やりは、「何日に1回」と固定するのではなく、水苔や用土の乾き具合を確認して判断します。板付けの場合は、鉢植えよりも乾燥が早いことがあります。
水苔が乾いて軽くなってきたら、株全体へ十分に水が行き渡るように与えます。板付けの場合は、水苔部分へしっかり水を含ませたあと、余分な水を切って元の場所へ戻します。
水苔が常にびしょ濡れの状態になると、根元が蒸れたり傷んだりする原因になります。水やりの後は適度に乾く時間をつくり、風通しを確保します。
乾燥する速さは、季節、気温、風通し、株の大きさ、水苔の量などで変わります。見た目だけでなく、触った感触や重さも確認しながら調整してください。
05 / MOUNTED OR POTTED
板付けと鉢植え、それぞれの管理
板付け
板付けは、ビカクシダ本来の着生する姿に近い雰囲気を楽しめる仕立て方です。壁掛けや吊り下げで飾りやすく、インテリア性も高い一方、水苔が乾きやすいため乾燥状態をこまめに確認します。
貯水葉が広がってきた場合は、無理に形を整えたり剥がしたりせず、そのまま生長を見守ります。
鉢植え
鉢植えの場合は、鉢の内部に水が残り続けないことが重要です。排水性や通気性を確保し、水やり後は余分な水が抜ける状態にします。
板付けと鉢植えでは乾き方が違うため、同じ種類のビカクシダでも水やりのタイミングは変わります。仕立て方に合わせて管理してください。
06 / WINTER CARE
冬越しで気をつけたいこと
ビカクシダは種類によって耐寒性に差がありますが、一般的に寒い時期は生育が緩やかになります。冬は冷え込みや水の与えすぎに注意します。
窓際は日中に明るさを確保しやすい一方、夜間は外気の影響で冷え込むことがあります。株の状態を見ながら、必要に応じて窓から少し離すなど調整します。
気温が下がると水苔や用土の乾燥にも時間がかかるため、暖かい時期と同じ感覚で水やりを続けないようにします。
暖房を使用する場合は、エアコンやヒーターの温風が葉へ直接当たり続けない場所を選びます。
07 / FERTILIZER
ビカクシダの肥料
肥料は、植物が元気に生育している時期に使用します。液体肥料などを使用する場合は、商品の使用方法や希釈倍率を確認し、与えすぎないようにします。
葉の状態が悪い、株元が傷んでいるなど不調があるときに肥料を追加しても、原因が水の与えすぎや光不足、低温などであれば改善にはつながりません。
まず置き場所、水やり、根元や水苔の状態を確認し、株が安定して生育していることを確認してから肥料を使用します。
08 / TROUBLE
ビカクシダの不調で確認したいこと
貯水葉が茶色くなった
貯水葉は生長とともに緑色から茶色へ変化します。茶色くなっただけで枯れて不要になったとは限らないため、基本的には無理に取り除きません。
葉先が茶色くなる
乾燥、水切れ、強い光、空調の風など複数の要因が考えられます。水苔の乾燥状態や置き場所を確認します。
株元が黒っぽく柔らかい
水苔が長期間湿った状態になっているなど、過湿によって株元が傷んでいる可能性があります。水やりを追加する前に、株元や水苔の状態、風通しを確認してください。
新しい葉がなかなか出ない
季節的に生育が緩やかな場合のほか、光不足、低温、根の状態などが影響している可能性があります。特に冬は生育速度だけで不調と判断せず、株全体の状態を確認します。
葉の裏が茶色い
成熟した胞子葉では、葉の裏に胞子がついて茶色く見えることがあります。すべての茶色い部分が病気とは限らないため、葉の形や位置、株全体の状態も合わせて確認してください。
PLATYCERIUM CARE CHECK
育てるときに確認したいポイント
□ 明るさと風通しを確保できているか
□ 水苔や用土の乾き具合を確認しているか
□ 水やり後に長時間びしょ濡れになっていないか
□ 茶色くなった貯水葉を無理に剥がしていないか
□ 冬の窓際が冷え込みすぎていないか
□ 葉の裏の茶色い部分をすぐ病気と判断していないか
CARE GUIDE
観葉植物の管理をもっと詳しく
ビカクシダは一般的な鉢植え植物とは少し管理方法が異なりますが、光、水、温度、風通しを植物の状態に合わせて考える基本は共通しています。
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ビカクシダを探す
ビカクシダは、種類や仕立て方、葉の広がりによって一鉢ごとの印象が異なります。板付けや鉢植えなど、掲載写真やサイズを確認しながら、お気に入りのビカクシダをお選びください。




