PLANT CARE GUIDE
観葉植物の基本的な育て方
観葉植物を長く楽しむためには、水やりだけでなく、日当たりや温度、風通し、肥料、植え替えなど、植物を取り巻く環境を整えることが大切です。ただし、必要な管理方法は植物の種類や季節、置き場所によって異なります。このページでは、観葉植物専門店cocohaが、観葉植物を育てるうえで知っておきたい基本を項目ごとにご紹介します。
01 / BASIC CARE
観葉植物を育てる基本は「環境を見ること」
観葉植物を育てるというと、まず「何日に一度水をあげればいいですか?」と考えがちですが、植物の管理を一定の日数だけで決めることはできません。同じ植物でも、季節、室温、日当たり、鉢の大きさ、用土、風通しなどによって土が乾く速さや生育の状態は変わります。
大切なのは、決められた作業を繰り返すことよりも、植物と土の状態を観察することです。土は乾いているか、新しい葉は出ているか、葉の色に変化はないか、害虫が付いていないか。普段から植物を見る習慣をつけることで、小さな変化にも気付きやすくなります。
また、「観葉植物」という大きな括りの中には、乾燥に比較的強い種類もあれば、湿度を好む種類もあります。このページでは共通する基本を解説しますが、購入した植物の商品ページや品種ごとの育て方もあわせて確認してください。
02 / WATERING
観葉植物の水やり
「何日に1回」ではなく、土の状態を確認する
水やりの基本は、カレンダーではなく土の乾き具合を見て判断することです。同じ鉢でも夏と冬では土が乾くまでの日数が違い、日当たりのよい場所と暗めの場所でも乾き方は変わります。
土の表面だけでは内部に水分が残っている場合もあります。鉢の重さを持って確認したり、土の状態を見たりしながら、それぞれの植物に合ったタイミングをつかんでいきましょう。
水を与えるときはしっかりと
水やりをするときは、鉢底穴から水が流れ出る程度まで全体に行き渡るように与えるのが基本です。少量の水を土の表面だけに繰り返し与えると、鉢の中で水分に偏りができることがあります。
鉢皿に流れ出た水は、長時間ためたままにしないようにします。鉢底が水に浸かった状態が続くと、土が乾きにくくなる原因になります。
水の与えすぎにも注意
植物が心配だからと、土がまだ湿っている状態で何度も水を与えるのはおすすめできません。根にも空気が必要です。土が常に過湿な状態になると根が傷み、葉が黄色くなる、葉が落ちるなどの不調につながることがあります。特に気温が低く生育が緩やかな時期は、暖かい時期と同じ感覚で水を与えないよう注意します。
03 / LIGHT
日当たりと置き場所
多くの観葉植物は、室内の明るい場所で管理しやすくなります。ただし、必要とする光の量は植物によって異なります。耐陰性のある植物でも、まったく光が入らない場所で長期間健康に育つという意味ではありません。
窓から離れるほど光量は少なくなります。新しい葉が以前より小さくなる、茎や枝が光の方向へ間延びする、葉色が悪くなるなどの変化が見られる場合は、光量が足りているか確認してみましょう。
強い直射日光にも注意する
明るい場所を好む植物でも、室内で育てていた株を突然真夏の強い直射日光に当てると、葉焼けを起こすことがあります。より明るい場所へ移動するときは、植物の状態を見ながら徐々に環境へ慣らしていきます。
置き場所についてさらに詳しく知りたい方は、観葉植物の置き場所をまとめたガイドもご覧ください。
04 / TEMPERATURE
温度と冬越し
観葉植物には熱帯・亜熱帯地域を原産とするものが多く、日本の冬の低温を苦手とする種類があります。ただし、耐えられる温度は植物によって異なるため、「観葉植物は○℃以上」と一律に考えるのではなく、育てている品種の耐寒性を確認することが大切です。
冬の室内で特に注意したいのが窓際です。日中は暖かくても、夜になるとガラス付近の温度が大きく下がることがあります。寒さに弱い植物は、夜間だけ窓から少し離すなど、置き場所を調整します。
また、暖房の風が直接当たり続ける場所も避けます。室温が十分でも、温風による急激な乾燥で葉を傷める場合があります。
05 / AIR & LEAF CARE
風通しと葉のお手入れ
室内でも空気の流れを意識する
空気が長時間こもる環境では、土が乾きにくくなったり、害虫が発生しやすくなったりすることがあります。天候や室温を見ながら換気を行い、植物のまわりにゆるやかな空気の流れがある環境を意識します。
サーキュレーターなどを使用する場合も、葉へ強い風を長時間直接当て続ける必要はありません。部屋全体の空気をゆるやかに動かすイメージで使用します。
葉のほこりを取り除く
葉の大きな観葉植物は、室内で育てていると表面にほこりがたまります。柔らかい布などで葉を傷めないようにやさしく拭き取ると、葉本来の美しさも保ちやすくなります。このとき葉の裏側も確認すると、害虫の早期発見につながります。
葉水について
霧吹きで葉へ水を与える「葉水」は、乾燥しやすい室内で葉のお手入れとして取り入れられます。ただし、葉水だけで根への水やりの代わりにはなりません。また、葉に水が残ったまま低温になる環境などでは植物によって負担になる場合もあるため、種類や季節に合わせて行います。
06 / FERTILIZER
肥料の与え方
肥料は植物を元気にする「薬」ではありません。植物が生育するために必要な養分を補うものなので、基本的には植物が活発に生育している時期を中心に使用します。
液体肥料、固形肥料など種類によって使用方法や濃度、与える間隔が異なります。使用する商品の説明に従い、規定以上に多く与えないようにしてください。
葉が黄色い、ぐったりしているなど植物が弱っているときに、原因を確認せず肥料を追加するのは避けます。水の過不足、根の状態、光、温度、害虫などを先に確認しましょう。
07 / REPOTTING
植え替えのタイミング
観葉植物は成長すると、鉢の中にも根を伸ばしていきます。鉢底から根が多く出ている、水を与えても土へ染み込みにくい、以前より土が極端に乾きやすくなったなどの変化が見られる場合は、根の状態を確認し、植え替えを検討します。
植え替える際は、植物に対して必要以上に大きな鉢へ一気に変更するのではなく、根の量や植物の大きさとのバランスを考えて鉢を選びます。鉢が大きすぎると用土の量も増え、水分が長く残りやすくなることがあります。
一般的には植物が生育しやすい暖かい時期に植え替えを行いやすくなりますが、適期は植物の種類、地域、栽培環境によって異なります。真冬など植物への負担が大きくなりやすい時期は、緊急性がなければ無理に植え替えず、適した時期まで待つ方法もあります。
08 / SEASONAL CARE
季節によって管理を変える
春
気温が上がり植物が動き始める季節です。新芽や新葉の様子を確認しながら、水やりの間隔も冬の管理から徐々に調整します。植え替えや肥料を始める場合も、植物の状態と気温を確認して行います。
夏
気温が高く土が乾きやすくなる一方、室内の置き場所や鉢の状態によっては過湿になることもあります。「夏だから毎日」と決めず、土の状態を確認してください。また、強い直射日光による葉焼けや、エアコンの風にも注意します。
秋
気温が下がるにつれて、土が乾くまでの時間も徐々に長くなります。暖かい時期と同じ水やりのペースを続けず、植物の生育と土の状態を見ながら調整します。寒さに弱い植物を屋外で管理している場合は、最低気温を確認しながら室内へ取り込む準備をします。
冬
多くの観葉植物は低温になると生育が緩やかになり、土も乾きにくくなります。水の与えすぎに注意しながら、夜間の窓際の冷え込みや暖房の風も確認します。冬でも植物の種類や暖房環境によって状態は異なるため、季節だけで判断せず実際の植物を観察することが大切です。
09 / TROUBLE SIGNS
観葉植物の不調に気付いたら
葉が黄色くなる、葉が落ちる、元気がなくなるといった症状だけで原因を一つに決めることはできません。水の与えすぎや水切れ、光不足、低温、急激な環境変化、根詰まり、害虫など、さまざまな原因が考えられます。
まずは土が湿っているのか乾いているのかを確認し、次に置き場所の光や温度、風の状態を確認します。そのうえで、葉の表裏、茎、新芽などに害虫や異常がないかを観察します。
古い葉が一枚だけ黄色くなった場合など、植物の自然な葉の入れ替わりであることもあります。反対に複数の葉が短期間で変化している場合は、環境に問題がないか早めに確認しましょう。
不調の原因がわからないまま、水や肥料を追加し続けることは避けます。まず現在の環境と植物の状態を確認することが、対処の第一歩です。
CARE POINT
観葉植物を長く楽しむために
植物を上手に育てるために最も大切なのは、すべての植物を同じ方法で管理するのではなく、その植物と今の環境を見ることです。「○日に1回水やり」「冬は必ず○℃」と数字だけで考えるのではなく、植物の種類、季節、土の状態、置き場所を組み合わせて判断しましょう。
毎日特別なお手入れをする必要はありません。普段の暮らしの中で葉や土の様子を少し見ることが、植物の変化に早く気付くことにつながります。
GREEN GUIDE
どの観葉植物を選べばいいか迷ったら
置き場所やサイズ、初心者の方の植物選びなど、観葉植物の選び方から育て方までまとめて知りたい方は「観葉植物の選び方・育て方 完全ガイド」をご覧ください。
観葉植物の選び方・育て方 完全ガイドを見る →FIND YOUR PLANTS
育てやすい観葉植物を探す
初めて観葉植物を育てる方は、ご自身の置き場所や生活スタイルに合った植物から選んでみてください。




